ORNETTE COLEMAN


テキサス州フォートワース出身。アルト・サックスのほかに、トランペットとヴァイオリンも演奏する。フリー・ジャズの先達としてスタートしたジャズ美学の革新者。

コールマンは、ほとんど独学で音楽を学び、1950年代前半、いくつかのR&Bバンドを経て、盟友ドン・チェリーと知り合い、1958年にロスアンゼルスのコンテンポラリー・レコードで初リーダー・作品「サムシング・エルス」を録音。その後、ニューヨークの移り、1959年にアトランティック・レコードに移籍。そして、ドン・チェリーと組んだ「ジャズ来るべきもの」は全世界にショックを与え、賛否両論の禍をまき起こした。ミュージシャンの間でも、モダン・ジャズ・カルテットのメンバー達から高く評価される一方、マイルス・デイヴィスやマックス・ローチから批判された。しかしオーネットの先進性は、フリー・ジャズという新たな流れを生み出していった。

1960年代には、トランペットやヴァイオリンもマスターし、1965年に名作「ゴールデン・サークル」を録音し、成果を披露。その後1970年代に入ってシンフォニーとの共演、アフリカ土着音楽への接近などの話題をまくが、大衆の支持からは遠かった。近年は新世代のミュージシャンを加え、そしてニューヨークの新しい音楽の波に身を置いて活動を続けていた。2015年6月11日にニューヨークで亡くなる。

代表作 : ジャズ来るべきもの、フリー・ジャズ

    


1930.3.19 - 2015.6.11


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