STAN GETZ


ペンシルバニア州フィラデルフィア出身。クールでいて、軽やかななかに知的な輝きを見せるクール・ジャズを代表するテナー・サックス奏者。

1944年〜1945年のスタン・ケントン楽団、1947年〜1949年のウディ・ハーマン楽団で名をあげ、特にハーマン楽団での<アーリー・オータム>の名演によってクール・ジャズの口火を切った。1948年に、独立して自己のグループを結成。この時期はビ・バップ真っ盛りの中で、ゲッツはそれとは逆にクール・サウンドで大反響を巻き起こした。クール・テナーと形容された彼のスタイルはこの時期に完成した。

1950年代後半は、ヨーロッパに移ったが、1961年にアメリカに帰国し、当時注目されていたブラジル音楽のボサノバを採り入れたアルバム「ジャズ・サンバ」を録音。それによってジャズ界におけるボサノバ奏者の第一人者としての評価を得る。1963年にはジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビンと共に「ゲッツ/ジルベルト」を発表、大ヒットとなる。1970年代以降も、チック・コリア、リッチー・バイラークなど優秀なピアニストを従えながら演奏活動を続け、晩年は癌との闘病生活となり、1991年6月6日肝臓癌で亡くなる。

代表作 : ザ・コンプリート・ルート・セッションvol.1、ゲッツ/ジルベルト

                                 


1927.2.2 - 1991.6.6


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