LEE MORGAN |
ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。"ハード・バップの匂い"を最も強烈に発散する天才トランペッター。 故郷フィラデルフィアで15歳の時から自分のバンドを持って活躍していたモーガンが、1956年にディジー・ガレスピー・ビッグ・バンドに加入してニューヨークに出てきた時、彼がまだ18歳だった。そして、その年の11月にブルーノートへ初リーダー作「リー・モーガン・インディード」を録音している。その翌日にサヴォイ・レーベルへ「イントロデューシング・リー・モーガン」が録音された。自信と勢いあふれるトランペッターの登場である。 この後モーガンは、ブルーノートを中心に、まさに矢継ぎ早にレコーディングに参加する。58年には、ワン・ホーン・カルテット作「キャンディ」を録音。テナー奏者のベニー・ゴルソンがアレンジャー・コンポーザーとしてモーガンをサポートし、この時期重要な役割を果たしている。モーガンとゴルソンは2人揃ってアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに加入する。その新生メッセンジャーズの第1作 が「モーニン」である。61年にヘロイン中毒のため退団して郷里に戻る。63年にニューヨークへ戻り、同年11月には空前のヒット作「ザ・サイド・ワインダー」を録音。 60年後半は、いくらか新主流派的な演奏を展開して行くも、基本的には自由奔放でブリリアントなソロをたっぷりと聴かせ続けた。72年に、ニューヨークのジャズ・クラブ〔スラッグス〕に出演中に、愛人に拳銃で撃たれ、2月19日に亡くなる。 代表作 : キャンディ、ザ・サイド・ワインダー |
![]() 1938.7.10 - 1972.2.19 Lee Morgan Site |