KENNY DREW |
ニューヨーク州ニューヨーク市出身。躍動感にあふれるダイナミックなプレイで、ヨーロッパや日本で人気を博したハード・バップ・ピアニスト。 1940年代終りから50年代にかけて、チャーリー・パーカーをはじめ、レスター・ヤング、ミルト・ジャクソンらと共演。またバディ・デフランコ・カルテットに参加し、実力をつけた。ケニー・ドリューの名前を一躍メジャーにしたのがリバーサイドとの契約によるものであった。リバーサイド時代に4枚のアルバムが残されているが、そのうちの1枚、56年9月に吹込まれた名盤「ケニー・ドリュー・トリオ」 で、ドリューのピアノには強力なタッチと粘りのあるスイング感があり、特にここではポール・チェンバースとフィリー・ジョー・ジョーンズがサポートしている。チェンバースとフィリー・ジョーはマイルス・デイヴィス・クインテットに在籍していた時期。アルバム的にはあの有名なマイルスの4部作の録音期にあたる。いわば当時ジャズ界で最も輝いていたグループの2人が、ドリューのリーダー・セッションにサポートしてくれたのは幸運以外何物でもない。 61年ヨーロッパに移り、64年以降デンマークのコペンハーゲンに活動の拠点を移し、以来デンマーク人と生涯演奏活動を続ける。70年代に入ってハード・バップ・リバイバルの波に乗って大活躍、82年に吹込んだ「ザ・ララバイ」がベスト・セラーとなった。93年8月、ドリューはコペンハーゲンで亡くなる。80年代以降は、特に日本との結びつきも深く、最も人気の高いピアニストの1人であった。 代表作 : ケニー・ドリュー・トリオ |
![]() 1928.8.28 - 1993.8.4 Kenny Drew Site |