JOHN LEWIS 




 1920.5.3 - 2001.3.29


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イリノイ州出身。モダン・ジャズ・カルテットのリーダー格であり、作曲家としても卓越した才能のピアニスト。

ジョン・ルイスは、ディジー・ガレスピー楽団などで演奏活動をしたあと、 1952年、ヴァイヴのミルト・ジャクソン、ベースのパーシー・ヒース、ドラムのケニー・クラークの4人によって、モダン・ジャズ・カルテットが結成され、55年にクラークに代わってコニー・ケイが入った。その後不動メンバーとなり、ヨーロッパ古典音楽を盛り込んだ優雅で室内楽的なサウンドによって人気を獲得し、「ジャンゴ」「コンコルド」などの名盤を次々と生み出した。グループの中心は作・編曲者のジョン・ルイスだが、大きくフィーチュアされるミルト・ジャクソンのソロも人気を呼んだ。

ルイスの50年代後半から60年代にかけてのリーダー作が集中しているのがアトランティック。しかも、それらの作品が、実に多彩なフォーマットで吹込まれているのも、このレーベルでの特徴の一つとなっている。たとえば、ヴァイヴ奏者ゲイリー・マクファーランドとのコラボレーションによる「エッセンス」は、オーケストラ作品だが、ルイスはフィーチュア・ピアノとしてその才能を遺憾なく発揮。フレディ・ハバード、エリック・ドルフィーらの参加も魅力の作品。

このハード・バップ期のルイスのリーダー作の多くが、ミルト・ジャクソン抜きのMJQをベースにしたものである。56年12月録音の「アフタヌーン・イン・パリ」も、パリ録音とはいえ、ギターのサッシャ・ディステル、テナーのバルネ・ウィランがミルトの代わりに参加した作品。このタイトル曲は、ガレスピー楽団時代の49年にルイスが作曲した彼の代表作。のちに多くのアルバムに吹込んでいる。

1980年代後半に、5年の歳月をかけて完成した作品「バッハ:プレリュードとフーガ」が大きな話題となりました。また現代作曲家のガンサー・シュラーらと組んで、ジャズとクラシックのコラボレーションを企画するといった活動も行っていました。

代表作 : グランド・エンカウンター、ジョン・ルイス・ピアノ