RAY BROWN 


ペンシルベニア州ピッツバーグ出身。1940年代から活躍していて、チャーリー・パーカーやバド・パウエルなどのジャズ史に残る数々の傑作に参加しているモダン・ジャズを代表するベーシストの一人。

1945年にニューヨークに出てきてディジー・ガレスピーやパーカーなどと交わりビ・バップ期の重要なベーシストの一人となる。48年にはハンク・ジョーンズ、チャーリー・スミスらとトリオを結成。このあと、モダン・ジャズ・カルテットとの録音や、妻であったエラ・フィッツジェラルドの音楽監督、そして、51年にオスカー・ピーターソン・トリオに加わり、トリオが解散する66年まで長年にわたり活躍する。このトリオでは、「プリーズ・リクエスト」をはじめ多くの名盤を生み出して、日本でも幅広いファンを獲得した。他のアーチストへの参加では、ソニー・ロリンズの代表作「ウェイ・アウト・ウエスト」が有名である。 

レイ・ブラウンのリーダー・アルバムも40年代から数多く録音されている。56年のアルバム「ベース・ヒット」は、ロサンゼルスにて吹込まれ、当時ウエスト・コーストにおいて活躍していた有能なミュージシャンが多数参加しており、リーダーのブラウンの光沢あるベース・プレイにスポットを当てながら、マーティ・ペイチというしゃれた感覚の編曲者のよって魅力あるアルバムとなっている。又、77年の「サムシング・フォー・レスター」では、ウッド・ベースの重厚な妙技が示されたブラウンの貴重なリーダー作品。デューク・エリントンとも70年代に共演しており、エリントンとのデュオ作品などがある。2002年7月、インディアナポリスのホテルで亡くなる。

代表作 : ディス・イズ・レイ・ブラウン



 1926.10.13 - 2002.7.2


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