インフィニティ  McCoy Tyner  



  GRPが、その傘下にあるインパルスをジャズ専門レーベルとして新たにスタートさせる。その新生インパルスの第一弾がマッコイ・タイナーの本作品。マッコイがマイケル・ブレッカーの活躍ぶりと共に創り上げた1995年の会心作。ブレッカーは、ジョン・コルトレーン信奉者だけあって、実にマッコイと相性がよく、次々とスリリングな演奏を聴かせている。マッコイのオリジナル6曲と、ジャズ・ファンにはお馴染みの3曲で構成されている。5曲目と9曲目はピアノ・ソロです。

1曲目〈フライング・ハイ〉は、壮大な世界を感じさせるようなメロディーから始まる。マッコイは独特のピアノ・タッチで力強く躍動感あふれるプレイ、ブレッカーは唸るような吹きまくり、怒濤の演奏を繰り広げている。。 又コンガ&パーカッションが入り、とても効果的で魅力的な演奏となっています。



2曲目〈アイ・ミーン・ユー〉は、セロニアス・モンクの作曲。マッコイと、ブレッカーがユーモラス的なメロディーを奏でる。ブレッカーは豪快に吹きまくり、マッコイは小気味よく流動的なプレイ、続くエイヴリー・シャープは濃厚なベース・プレイを展開、ドラムのアーロン・スコットはピアノ、テナーとの掛け合い演奏と続きます。
youtube.com/watch?v=49eIefljgxE

4曲目〈チェンジズ〉は、親しみやすいメロディーで始まり、ソロは、カッコイイ4ビート。マッコイは速弾き伴い疾走感あるプレイ、ブレッカーはドライブ感溢れる力強い演奏、スコットの豪快に冴えわたるドラム。テーマの後、マッコイとブレッカーとの掛け合いプレイとなる。
youtube.com/watch?v=BwbcYzZiQUk

6曲目〈ハッピー・デイズ〉は、コンガ&パーカッションが入り、ラテン調の明るいメロディーで始まる。マッコイのソロは、リズミックなパーカッションなどをバックに、ファンク的にノリノリのプレイを展開、シャープはエレクトリック・ベースでテンポよく軽快にプレイ、ブレッカーはストレートでハードなテナー・サックスの魅力を披露し、スコットは威勢のいいドラム、コンガなども盛り上げています。
youtube.com/watch?v=T413BzgnbkA

7曲目〈インプレッションズ〉は、ジョン・コルトレーンの代表曲。マッコイはいつにも増して切れ味鋭く生き生きとしたプレイ、ブレッカーはコルトレーンを彷彿させるような情熱的で強力な熱い演奏を繰り広げ、シャープは豊かな低音を鳴り響かせている。



8曲目の〈メロウ・マイナー〉は、活気あるテーマで始まり、マッコイは気持ちよくスウィングしています。ブレッカーは伸びやかなソロ、シャープは重厚なプレイを展開している。
youtube.com/watch?v=7h65Ap36fKU

9曲目〈グッド・モーニング・ハートエイク〉は、40年代のビリー・ホリデイのレパートリー。マッコイはメリハリの利いた色彩感豊かで強力なピアノ演奏で締めている。
youtube.com/watch?v=JtHZ-MyRKW0

インフィニティの商品詳細ページ

   

 Recorded. April 12 - 14, 1995.
 impulse.

 McCoy Tyner piano
 Michael Brecker tenor sax
 Avery Sharpe bass
 Aaron Scott drums
 Valtinho Anastacio congas,
 percussion (On 1, 6)

 1. Flying High  10:14
 2. I Mean You  7:16
 3. Where is Love  5:29
 4. Changes  9:43
 5. Blues Stride  3:36
 6. Happy Days  9:43
 7. Impressions  11:10
 8. Mellow Minor  9:17
 9. Good Morning, Heartache  5:27