インテンシティ Art Pepper |
アート・ペッパーは、1950年代半ば頃から絶頂期を迎え、「モダン・アート」や「ミーツ・ザ・リズム・セクション」などの傑作を生み出す。こうして60年までウエスト・コースト周辺で活躍してきましたが、ペッパーは本作品を最後に、またもや麻薬のため長い引退生活を余儀なくされる。この作品からはそんな状況は微塵も感じさせず、充実期に差し掛かっていただけに、安定した熱いプレイを聴かせている。 1曲目の<恋のため息>は、ミディアム・テンポで、ベース、ドラムにペッパーのトリオで始まり、途中からピアノが入り、ペッパーの自由自在なアドリブが思う存分に展開されている。 youtube.com/watch?v=54f_15pGQI 2曲目<アイ・ラヴ・ユー>は、コール・ポーター作曲。小気味良いアップ・テンポで、ペッパーは躍動的なプレイを繰り広げている。ドラムスのフランク・バトラー、エネルギッシュなプレイが光る。 3曲目の<降っても晴れても>は、スロー・テンポのバラード。ペッパーのゆったりとした柔らかい音色で、肩の力の抜けた気持ちのいいプレイが快適である。。ピアノのドロ・コーカーも美しく鳴り響かせている。 youtube.com/watch?v=Ky-XaM-rZ3s 5曲目<風と共に去りぬ>は、ミディアム・テンポで魅力的なテーマが流れ、ここでは音色、節回しなどのペッパーの良さが出ており、生き生きとした素晴らしい演奏です。 7曲目の<トゥー・クロース・フォー・コンフォート>は、ミディアム・テンポで、ペッパーの豊富な音の表現と、はつらつとしたプレイで、心地良い演奏が聴かれる。 youtube.com/watch?v=eDTsmMqTeEA 8曲目<ファイヴ・ポインツ>は、この作品唯一ペッパーのオリジナル。リズミカルなきびきびとしたリズム隊とペッパーが息もあって、力強くアドリブを鳴り響かせる。10分超えの長尺曲ですが、長く感じさせないいい演奏です。 youtube.com/watch?v=fG6AuNo7vYg インテンシティの商品詳細ページへ |
![]() Recorded. November 23 and 25, 1960. ART PEPPER alto sax DOLO COKER piano JIMMY BOND bass FRANK BUTLER drums 1. I Can't Believe That You're In Love With Me 4:25 2. I Love You 5:25 3. Come Rain Or Come Shine 4:45 4. Long Ago (And Far Away) 4:21 5. Gone With The Wind 5:50 6. I Wished On The Moon 4:56 7. Too Close For Comfort 6:44 8. Five Points 11:33 |