スーパートリオズ  McCoy Tyner  



  マイルストーン・レーベルでは2作目となるトリオ作品、本作品はロン・カーター〜トニー・ウイリアムスとエディ・ゴメス〜ジャック・ディジョネットという2組の最強のリズム・セクションを揃えた豪華なトリオ演奏を収録したマッコイ・タイナーによるピアノ・トリオの名盤。鍵盤上を疾駆するような力感あふれる演奏。一方でマッコイならではのリリシズムはバラード演奏とぬかりがない。

1曲目〈ウェイヴ〉は、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲。ベース、ドラムのイントロからテーマは滑らかにウェイヴのように流れていきます。ソロに入ると、マッコイは波が強く押し寄せてくるような迫力のあるピアノ演奏が展開されていき、それにベースのカーターとドラムのウイリアムスがしっかりとしたリズムで応えている。



3曲目〈アイ・ミーン・ユー〉は、セロニアス・モンクの作曲。ユーモアのある楽曲だが、ここではマッコイとウイリアムスの2人のプレイで、リズミックに強烈な叩きまくり、弾きまくりのプレイ、熱い掛け合い演奏も繰り広げられる。

4曲目の〈ザ・グリーティング〉は、マッコイのオリジナル。マッコイはダイナミックに疾走感溢れるプレイ、カーターのベースはテンポよく低音を響かせ、ウイリアムスのドラムは豪快に冴えわたる。
youtube.com/watch?v=yZtaw0eXQC4

5曲目の〈プレリュード・トゥ・ア・キッス〉は、デューク・エリントン作曲のバラード。マッコイとカーターとのデュオ演奏。マッコイは優しさを入れながらもストレートにプレイ、ベースのカーターは歌っているようなプレイを聴かせている。
youtube.com/watch?v=x89ks1M69Ew

7曲目マッコイ作曲の〈ヒム・ソング〉は、出だしのフレーズがマッコイ独特の節回し。マッコイはスピード感に満ち溢れ、力強く弾きまくり、マッコイの真骨頂を示している。マッコイが迫力ありすぎて、ベース、ドラムが少し弱いです。



9曲目もマッコイ作曲の〈フォア・バイ・ファイヴ〉、アップ・テンポで、4ビートのリズムに乗せて、マッコイは強力なピアノでアグレッシブなプレイ、ベースのゴメスは豊かな低音が魅力のソロ、マッコイとドラムのディジョネットの掛け合い演奏と続く。
youtube.com/watch?v=TsiMUfo4ELk

10曲目〈星影のステラ〉は、ビクター・ヤング作曲のスタンダード。リズミックなプレイで、原曲から少し離れ、マッコイは躍動感みなぎる演奏をしていき、ベースのゴメスは語りかけているような響きのプレイを展開していく。
youtube.com/watch?v=Oz6sAtef1PA

12曲目の〈ブルース・フォー・ボール〉は、マッコイのオリジナル。力強いメロディーで始まり、マッコイは高速ピアノ交えながらパワフルな演奏が終りまで続いていきます。ゴメス、ディジョネットがしっかりとサポートしてマッコイを引き立てます。
youtube.com/watch?v=Ybuic7yrfFo

スーパートリオズの商品詳細ページ


   

 Recorded. April 9 - 12, 1977.
 Milestone.

 Selections 1 - 6
 McCoy Tyner piano
 Ron Carter bass
 Tony Williams drums
 Selections 7 - 12
 McCoy Tyner piano
 Eddie Gomez bass
 Jack DeJohnette drums

 1. Wave  7:27
 2. Blues On The Corner  6:28
 3. I Mean You  5:21
 4. The Greeting  7:56
 5. Prelude To A Kiss  4:35
 6. Moment's Notice  5:49
 7. Hymn-Song  5:11
 8. Consensus  9:34
 9. Four By Five  5:30
 10. Stella By Starlight  8:05
 11. Lush Life  6:24
 12. Blues For Ball  4:53