ザ・ケリー・ダンサーズ Johnny Griffin |
ジョニー・グリフィンは、リバーサイドに10枚のリーダー作を吹込んでいる。その中でこの作品は、「リトル・ジャイアント」と並んで彼がリバーサイドに残した名盤の一つ。 豪快なプレイに定評のあるグリフィンは、1950年代半ばからセロニアス・モンクやアート・ブレイキーと共演してハード・バップ・テナーの名手として注目される。この作品では、バラードからミディアム・テンポの曲をしっとりした歌心を存分に堪能できる作品に仕上がっている。そして、音がいいので、ワン・ホーンとしては必聴です。 1曲目の〈ザ・ケリー・ダンサーズ〉は、アイルランド民謡。グリフィンのアドリブはすごい速吹きなるが、心地よい響き。ロン・カーターのウォーキング・ベースも好演。 2曲目〈ブラック・イズ・ザ・カラー・オブ・マイ・トゥルー・ラヴズ・ヘアー〉は、アメリカ南部の民謡。メロディーを図太い音色で、じっくり抑えて吹くグリフィン、ソロに入るとだんだん本来のノリが出てきて、飛ばし気味になるが、あくまで抑えた渋い演奏。又バリー・ハリスの哀愁漂うピアノが凄くいいです。 youtube.com/watch?v=ttfJJEVcbRQ 4曲目〈ザ・ロンドンデリー・エア〉は、別名〈ダニー・ボーイ〉としても知られる名曲。グリフィンは、スローで温かな音色でじっくり聴かせます。そしてハリスの華麗なソロがこの曲の美しさを引き立てます。 7曲目の〈ハッシャ・バイ〉は、その後グリフィンが何度も取り上げてる名曲。グリフィンはミドル・テンポで軽快に吹いていきます。ここでは程良く抑制がきいていて、親しみやすい演奏になっています。 youtube.com/watch?v=1ikYpQ6aK8w ザ・ケリー・ダンサーズの商品詳細ページへ |
![]() Recorded. December 21, 1961 and January 5, 1962. Riverside. JOHNNY GRIFFIN tenor sax BARRY HARRIS piano RON CARTER bass BEN RILEY drums 1. The Kerry Dancers 4:38 2. Brack is The Color Of My True Love's Hair 6:11 3. Green Grow The Rushes 4:34 4. The Londonderry Air 4:52 5. 251/2 Daze 4:39 6. Oh, Now I See 5:08 7. Hush-A-Bye 4:52 8. Ballard For Monsieur 3:32 |