Remains / Steve Lacy  



  スティーヴ・レイシーがこれまでも幾度もなく取り上げている冒頭から6曲目まで占めるレイシーの組曲〈タオ(道)〉が収録しているソロ作品。本作では、長尺のタイトル曲〈リメインズ〉も注目して聴きたいところ、とにかく多種多彩なアドリブで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。なお、〈エピストロフィー〉以外はレイシーの作曲です。

1曲目〈イグジステンス〉、ソプラノ・サックスの透き通った伸びやかな旋律、続いて柔らかく軽やかに、レイシーらしく表現豊かなプレイを繰り広げます。



3曲目〈ボーン〉、お馴染みの曲を勢いよく歌い、ソフトなブロウで滑らかになぞり、すばっすばっと切れ味よく快調なプレイ、、そして、高速で吹きまくるなど、スリリングなアドリブを聴かせる。
youtube.com/watch?v=Hk3NRPS0Lvl...

4曲目〈ネーム〉、ふくよかな音色で、軽快にメロディーが流れる。ゆったりとしたテンポで自由自在なアドリブを繰り広げ、レイシーの気持ちのいい歌いっぷりが心地よく響く。

5曲目〈ザ・ブレス〉、柔らかい滑らかな音色でテーマを奏でる。ソプラノ・サックスのかすれ気味、野太い音などの色彩感豊かなプレイ、時に速いフレーズを交えながら鋭い叫びを放つ。
youtube.com/watch?v=p0u1KvD59fM...

7曲目〈パール・ストリート〉、テンポよく反復フレーズのテーマが流れ、太い音色で多彩なアドリブ、ソプラノ・サックスのプレイが実にのびのびして爽やかなサウンドを醸し出している。

8曲目タイトル曲〈リメインズ〉は、18分の長尺曲だが、色彩感に満ち溢れた聴き応えのある曲です。切れのいい反復フレーズのテーマが流れる。レイシーはソプラノ・サックスのガーガー、ピーピーと言う音など次々湧き出るレイシー特有の豊かなフレーズを吹きまくる。この後の2分間続く高速のアドリブが聴きどころです。続いて小気味良いフレーズが飛び出し、再び高速アドリブが鳴り響く。そして、暖かくほのぼのと熱く鋭く歌い上げていく。



9曲目〈アフターグロウ〉、レイシーが優しく熱くメロディーを紡ぎます。ソプラノ・サックスの伸びやかな響きに、穏やかな暖かさを感じる。又リラックスした雰囲気が溢れた素晴らしいものです。 

10曲目の〈エピストロフィー〉は、太く厚い音色で、奇妙なメロディーが流れるセロニアス・モンクの名曲。レイシーはゆったりとしたムードの中、柔らかく自由なアドリブを繰り広げている。
youtube.com/watch?v=VLWShjQvXRU...


   

 Recorded. April 29 and 30, 1991.
 Hat Hut. 


 Steve Lacy soprano sax

 1. Existence 5:25
 2. The Way 6:46
 3. Bone 4:14
 4. Name 6:34
 5. The Breath 4:57
 6. Life On It's Way 2:49
 7. Pearl Street 5:15
 8. Remains 18:05
 9. Afterglow 6:11
 10. Epistrophy 3:59