ERIC DOLPHY 


 

1928.6.20 - 1964.6.29


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カリフォルニア州ロサンゼルス出身。アルト・サックス、バスクラリネット、そしてフルート、3種類の楽器を使って自由自在に吹き分ける演奏者であり、ストレート・ジャズからフリー・ジャズへの橋渡しをした鬼才。

1950年代終わりのチコ・ハミルトン・グループで名をなし、60年代はじめにチャールズ・ミンガス、オーネット・コールマンと共演して、自己のスタイルを確立し、1961年にトランペッターのブッカー・リトルを含むクインテットを結成し、あの壮絶な歴史的ライブ・セッションがニューヨークのファイブ・スポットで7月16日に実況録音された。このときの模様は、都合3枚のアルバムに収録されているが、なかでも〈ファイアー・ワルツ〉を含む第1集は人気が高い。

その後、61年から62年にかけてジョン・コルトレーンとも共演、ヴィレッジ・ヴァンガードやバードランドのライブなどに出演。1964年に再びミンガス・グループに加わり、ミンガスと共にヨーロッパに渡ると、公演日程終了後、そのままヨーロッパに残り、その年の6月29日、名作「ラスト・デイト」を残してベルリンで客死した。糖尿病による心臓発作だった。

ドルフィーの実質的な活動歴というのはそれほど長くなかったが、存在感が大きく、モダン・ジャズに新しい境地をひらいた巨人の一人として、多くのミュージシャンに影響を与えている。又特異なバスクラの音を愛するファンが多かった。

代表作 : アット・ザ・ファイブ・スポットVol.1