BLUE MITCHELL |
![]() 1930.3.13 - 1979.5.21 Blue Mitchell Site |
フロリダ州マイアミ出身。モダン・ジャズ黄金期にホレス・シルバー・クインテットで人気を博したトランペッター。 ブルー・ミッチェルのトランペット・スタイルは、クリフォード・ブラウンのメロディックなスタイルの流れを受け継いでいるが、ミッチェルの場合には1950年代の前半に、アール・ボスティックやレット・プライソックなどのリズム・アンド・ブルースのバンドで演奏したことから、よりアーシーな黒人臭さをむき出しにしたようなプレイを身上にしていた。 そんなミッチェルの演奏が、ファンキー・ジャズを志向していたホレス・シルバーの感覚にぴったり合い、58年にホレス・シルバー・クインテットに加入し、テナー・サックスのジュニア・クックとのフロント・ラインは、一丸となって火の出るような熱い音楽を演奏していた。59年初頭のシルバーのアルバム「フィンガー・ポッピン」から63年の「シルバーズ・セレナーデ」に至るシルバー・クインテットのアルバムは、ミッチェルのベスト・プレイが残されている。なかでもファンキー・ブームの頂点に達していた60年頃のアルバムは特に素晴らしい。並行してミッチェルはリバーサイドと専属契約を結んで、代表作「ブルース・ムーズ」を含む数枚のアルバムを吹込んでいる。 シルバー・グループから離れたあと、ジュニア・クックと組んでクインテットを継続したが、このクインテットに無名時代のチック・コリアが加わっていた。ファンキー・ジャズのブームが過ぎたあとはレイ・チャールズのバンドに加わったり、ソウル、ロックといったジャンルで録音や演奏に携わり、幅広く活動を続けた。79年5月、ロサンゼルスにてガンのため亡くなる。 代表作 : ブルース・ムーズ |