TAL FARLOW 




 1921.6.7 - 1998.7.25


Tal Farlow Site
ノースカロライナ州グリーンズボロ出身。超絶技巧とスピード感あふれる独得のスタイルでその名を知られるジャズ・ギターの最高峰。

チャーリー・クリスチャンに刺激されて、21歳で弾き始め、わずか1年でプロとして道を歩み出し、地方のクラブでスカウトされ、ニューヨークに進出。1949年、バディ・デフランコのグループに参加。50年から53年にかけてレッド・ノーヴォ・トリオへ参加した頃に、テクニックの完璧さや流れるようなスピード感を身につけて名声を高める。54年にはアーティー・ショーのもとで活躍。

オクトバスと異名をとる大きな手が、絶妙のフィンガリングを生み出し、高度なテクニックを持つタルが、55年に、ピアノのエディ・コスタ、ベースのピニー・バークをメンバーに迎えて自らのトリオを結成。ここでのトリオは、56年に集中して、代表作を含む4枚のアルバムが残されている。人気絶頂にあった58年にフルタイムの演奏活動から引退し、看板屋の職に戻り、ニュージャージー州に定住した。しかし、時折地元のクラブで演奏を続けた。

67年復帰、68年のニューポート・ジャズ祭で第一線に返り咲く、70年代以降はジム・ホールと組んだり、クラブで演奏したりした。70年代半ばから80年代前半にかけて、頻繁にジャズ・シーンに登場し、コンコルドに定期的にレコーディングを行った。98年、ニューヨークのガン・センターで亡くなる。

代表作 : タル