TED CURSON


ペンシルバニア州フィラデルフィア出身。ストレート・ジャズとフリー・ジャズの中間をいくようなプレイをする優秀かつ柔軟なトランペッター。

テッド・カーソンは、グラノフ・ミュージカル音楽院で学んだ後、テナー・サックス奏者のジミー・ヒースに師事した。1956年、マイルス・デイヴィスの勧めでニューヨークに進出。マル・ウォルドロン、レッド・ガーランド、フィリー・ジョー・ジョーンズ等と共演、さらにセシル・テイラーとも共演する。59年から60年にかけて、チャールズ・ミンガス・グループに盟友エリック・ドルフィーと共に加入、ミンガスの代表作「チャールズ・ミンガス・プレゼンツ・チャールズ・ミンガス」等に参加して、自己の音楽性を確立していく。その後マックス・ローチとも共演。そして、テナーサックスのビル・バロンとの双頭コンポで60年から65年迄活躍する。その間、64年リーダー・アルバム「Tears for Dolphy(ドルフィーに捧げる涙)」をリリース、イタリア映画 "Teoroma"や米映画 "The BrownBunny"で使用された。

自己のグループを率いるようになった60年代末からヨーロッパを拠点にライブとレコーディング活動を行った。クラブではアルト・サックスのクリス・ウッズ、アンドリュー・ヒルと共演。そして、カリフォルニア大学を始めとして、多くの大学で後進の育成にも力を注いだ。74年スウェーデン出身のアルネ・ドムネラスのグループを米国に招待するのにも援助した。80年代には、ニューヨークでラジオ番組をも担当。その後もニューヨークを中心に活躍する。2012年11月、ニュージャージー州モントクレアで心臓発作のため亡くなる。

代表作 : プレンティ・オブ・ホーン



 1935.6.3 - 2012.11.4


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