MILES DAVIS




1926.5.26 - 1991.9.28


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イリノイ州アルトン出身。クール・ジャズ、ハード・バップ、モード・ジャズさらにフュージョンなど、常に時代をリードし、様々な音楽性を見せ、ジャズ界を牽引してきたトランペッター。

1940年代後半、チャーリー・パーカーのグループに入ってパーカーからバップの薫陶を受ける。マイルスは新たな可能性を求め、1948年に編曲家のギル・エバンスと出会う。ギルの協力を得て、1949年にはクール・ジャズの発展と結びつく「クールの誕生」を吹込む。1954年には「ウォーキン」とセロニアス・モンクとマイルスの確執によりケンカ・セッションと呼ばれている「バグス・グルーヴ」を録音し、ハード・バップの旗手として活躍。1955年史上有名なジョン・コルトレーン、レッド・ガーランドを含む第一期クインテットを結成して「リラクシン」など連作を吹込んだ。1950年代末にはモード奏法を完成させ、名作「カインド・オブ・ブルー」を録音。その間、ギル・エバンスと組んで「スケッチ・オブ・スペイン」などのオーケストラとの共演作を吹き込む。

1963年、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズを含むニュー・グループをスタートさせ新感覚のジャズを演奏、1964年秋には、ウェイン・ショーターを迎え、マイルス、ウェイン、ハービー、ロン、トニーという第二期クインテットが確立。「スマイルズ」をはじめとするグループ・サウンズを押し出した音楽に変化していき、新主流派ジャズのトップ・グループとしてジャズ界に君臨した。このメンバーは1968年前半まで活動した。

1969年に、エレクトロニクスやロック・ビートを加えて作られた「ビッチェズ・ブリュー」が1970年代以降のフュージョン・ブームの方向性を示すほど大きな影響を及ぼす作品となった。1970年代に入ってファンキー色を強めたが、1975年より、演奏活動を中断した。しかし、1981年に再起し、レコードの吹込み、コンサート・ツアーと旺盛に活動していた。

代表作 : ウォーキン、カインド・オブ・ブルービッチェズ・ブリュー