MAL WALDRON 


ニューヨーク州ニューヨーク市出身。独得の黒い情念が強く心にしみ込む孤高のピアニスト。

1954年から1957年にかけて、チャールズ・ミンガス・グループにて活動、ミンガスの代表作「直立猿人」や「ブルース&ルーツ」にも参加。この頃、マルの初期を代表する作品としてプレスティッジに「マル-1」をはじめ4枚の連作シリーズを残している。57年から59年は、最晩年のビリー・ホリディの伴奏者として過ごし、ビリーの死後、マルが作曲した追悼曲〈レフト・アローン〉は有名なスタンダード曲となった。その後マックス・ローチと共演したあと、61年から62年はエリック・ドルフィーのコンポに加入し、伝説的なファイブ・スポットでのライブ盤を残した。

60年代半ば以降は、トリオ編成で、ヨーロッパを中心に演奏活動を続けた。この時期の作品としては、ECMから「フリー・アット・ラースト」やENJAから「ブラック・グローリー」などの優秀な作品がある。マルの晩年には、フリー・ジャズのソプラノ・サックス奏者スティーブ・レイシーとのデュオ演奏活動も行っている。2002年12月2日ベルギーのブリュッセルで亡くなる。

代表作 : マル-1レフト・アローン



 1926.8.16 - 2002.12.2


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