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 宝島 / キース・ジャレット  




Treasure Island





キース・ジャレットは、1970年から71年にマイルス・デイヴィス・グループの参加で注目を集めた。その後ソロ・ピアノの活動と並行して、主にインパルス・レーベルにおけるアメリカン・カルテットでの活動を行う。

本作品はそのカルテットでの録音。リズム楽器を強調したグループ・サウンド。ピアノ・トリオにテナー・サックスを加えたカルテット、曲によってギター、パーカッションが加わる。アメリカのフォーク・ミュージックやゴスペルがあったり、ロック風の曲に、フリーな曲など幅広いバラエティに富んだ作風です。

1曲目の<ザ・リッチ>は、ベース、ドラムをバックにキースのピアノは、ゆっくりしたテンポで、フォークとゴスペルの色を輝かせながら、華麗なタッチのイントロ。テーマはデューイ・レッドマンのテナー・サックスが奏でる。キースのソロは、リズミックにソウルフルな素晴らしいプレイ繰り広げている。バックのパーカッションも効果的でいいサウンドを加えている。


3曲目<フールズ・オブ・オール・オブ・アス>は、フリー・ジャズ的な演奏を展開する。速いテンポで、キースのピアノは強く鳴り響き、続くレッドマンのテナーもパワフルなソロを聴かせる。あと短いドラム、ベースのソロからテーマへ戻る。
youtube.com/watch?v=yBCpH5y9_aw

4曲目タイトル曲<宝島>は、キースの楽曲に珍しいギターをフィーチャーした曲。キースのピアノと、サム・ブラウンのエレキ・ギターが、ユニゾンで綺麗に響くメロディー。終始リラックスした雰囲気が気持ちよく聴こえてきます。
youtube.com/watch?v=aVxEIOSncUw

6曲目<ル・ミストラル>は、ピアノ・トリオとパーカッションで、魅力ある独特のリズムでのイントロが流れる。そしてテーマからソロ、レッドマンの滑らかなテナー、キースの軽やかで躍動的なピアノ、ベースのチャーリー・ヘイデンは疾走感溢れるプレイを繰り広げる。
youtube.com/watch?v=rc_U0IH1oXk

7曲目<アングルズ>は、3曲目と同じくフリー・ジャズ風で演奏される。レッドマンはエネルギッシュに吹きまくるソロ、キースも激しく流動的なピアノ・プレイが展開されている。キースは終りのテーマだけソプラノ・サックスでレッドマンのテナーと2管で吹いています。 
youtube.com/watch?v=nJ-lhXJHkIE

8曲目<シスター・フォーチュン>は、最後にきてフュージョン・サウンドが流れる。サム・ブラウンのギターは、ジャズでもなし、ロックでもなし、この曲にマッチした音色がいい雰囲気を創り出している。
youtube.com/watch?v=3UKoWsrckb0

宝島の商品詳細ページ
  録音 1974年2月27日,28日
  1. The Rich (And the Poor) 9:24
  2. Blue Streak 2:35
  3. Fullsuvollivus (Fools of All
    of Us) 6:29
  4. Treasure Island 4:14
  5. Introduction/Yaqui Indian Folk
    Song 2:16
  6. Le Mistral 9:25
  7. Angles (Without Edges) 5:24
  8. Sister Fortune 4:27


  -パーソネル-
  キース・ジャレット p, ss (on 7)
  デューイ・レッドマン ts, tambourine
  サム・ブラウン g (on 4, 8)
  チャーリー・ヘイデン b
  ポール・モチアン ds
  ギレルミ・フランコ perc
  ダニー・ジョンソン perc