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 ア・デイ・イン・ザ・ライフ / ウエス・モンゴメリー  




A Day in the Life






ハープ・アルバートやセルジオ・メンデスなどのヒットで知られるA&Mレコードが、1967年にヴァーヴから来たプロデューサー、クリード・テイラーによりA&M内に彼に名を取ったCTIというジャズ・レーベルを設立。CTIは1970年、A&Mレコードより独立することになる。

このCTIの第1弾が、テイラーと同じくヴァーブから移籍したウェス・モンゴメリーの本作品である。この作品は当時の人気曲を取り上げ、ハービー・ハンコックやロン・カーターらの名手達を配し、大編成のストリングスやホーンをも導入して、ウェスのメローなギターに、ドン・セベスキーのゴージャスなアレンジが大ヒットに結びつく。こうした路線の演奏は、イージー・リスニング・ジャズと呼ばれていたが、これはやがてクロスオーバーと呼び、70年代半ばにはフュージョンと呼ばれる音楽へと発展していく。

1曲目タイトル曲の<ア・ディ・イン・ザ・ライフ>は、ビートルズ・ナンバー。スロー・テンポで、ピアノ・トリオ+パーカッションの柔らかな雰囲気の中、ウェスのギターが優しいタッチでテーマを奏でる。そのまま続くウェスのギターは粘っこいプレイを展開。ストリングスの盛り上がりをセベスキーのアレンジで見事に演出。


2曲目<ウォッチ・ホワット・ハプンズ>は、ミシェル・ルグランの名曲。バス・フルートの演奏から始まり、明るく軽快なストリングスが流れる。ウェスのギターは実に爽やかで、気持ちのいい演奏です。
youtube.com/watch?v=GTKBrfkcwok

3曲目<男が女を愛する時>は、パーシー・スレッジの有名なヒット曲。淡々と弾くウェスのギターに絡むかのようにストリングスが爽快に鳴り響きわたる。ハンコックのピアノもやさしいタッチでしっかりと支えています。
youtube.com/watch?v=Rj2ZwN0QJnc

5曲目の<エンジェル>は、ウェスのオリジナル。ウェスのギターがパーカッション、フルート、ストリングスなどを伴ってテーマを奏でる。ウェスのソロは、シングル・トーンによる軽快なプレイを繰り広げている。 
youtube.com/watch?v=moQc89XQCBE

6曲目<エリノア・リグビー>は、ビートルズのヒット曲。ストリングスを伴ったアレンジに凝った曲でもありますが、ここでのウェスはテンポのいいリズムに乗せて、気持ちよく躍動感溢れる演奏しています。
youtube.com/watch?v=AgO-m3AVjqo

7曲目<ウィロー・ウィープ・フォー・ミー>は、このスタンダード曲で、ウェス本来のジャズ・ギターが聴こえてきます。ほぼカルテットでの演奏で、ハンコックは控え目ながらサポートしています。又バス・フルートが効果的に配されています。
youtube.com/watch?v=jJyarNALJFc

8曲目<ウィンディ>は、ロック・バンド、アソシエイションのヒット曲で、明るく陽気なポップス・ナンバー。壮大なアレンジで、ウェスがノリノリの演奏をしています。

10曲目<ザ・ジョーカー>は、セルジオ・メンデスのバージョンでも有名ですが、元々はイギルスのソングライター、アンソニー・ニューリーらが作ったミュージカルの挿入歌です。華麗なストリングスをバックに、ウェスはボサノバ・リズムに乗って軽快な演奏をしていきますが、ギターの音色はずっしり重く、最高のプレイをしています。
youtube.com/watch?v=VM8QSa3JdZc

ア・デイ・イン・ザ・ライフの商品詳細ページ
  録音 1967年6月6日-8日,26日
  1. A Day in the Life 5:45
  2. Watch What Happens 2:43
  3. When a Man Loves a Woman 2:52
  4. California Nights 2:29
  5. Angel 2:46
  6. Eleanor Rigby 3:04
  7. Willow Weep for Me 4:31
  8. Windy 2:20
  9. Trust in Me 4:25

  10. The Joker 3:26

 
 -パーソネル-
  ウェス・モンゴメリー g
  ハービー・ハンコック p
  ロン・カーター b
  グラディ・テイト ds
  レイ・アロンジ frh (french horn)
  ジョージ・マージ fl
  ロミオ・ペンク fl
  ジョー・ソルド fl
  スタンリー・ウェブ fl
  レイ・バレット perc
  ジャック・ジェニングズ perc
  ジョー・ウォーレッツ perc

  
others strings orchestra