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 ブラック・マーケット / ウェザー・リポート  




Black Market







ウェザー・リポートは、1970年代から80年代にかけて、フュージョン界を代表する最高・最強のコンポ。70年末、ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターを双頭リーダーとして結成された。このグループは、楽器や音響機材のテクノロジー発展と結びつき、時代の先端を行く演奏で常に音楽の流れを決定するほど強い影響力をシーンに及ぼしていく。

結成以来、ベース、ドラム、パーカッションのメンバーが変わってきた。75年まではキーボードのザヴィヌルとサックスのショーターが中心になっていたが、76年にベースのジャコ・パストリアスが入って以来、ジャコも大きくフィーチャーされるようになり、人気も絶頂期に向かっていく。本作品は、途中からジャコが加入した頃で、メンバーの入れ替え時期でもあるが、圧倒的なテクニックを持つジャコの参加によって、ウェザー・リポートは驚異的なグループとスイング感を獲得し、本作品はベストセラーとなる。

1曲目タイトル曲の〈ブラック・マーケット〉は、ジョー・ザヴィヌルの作曲。ベースとドラムのラテン風のリズムで始まり、ザヴィヌルのシンセサイザーでテーマを奏でる。このあとも、ザヴィヌルは気持ち良さそうにに弾いています。パワフルな躍動感のある演奏の後、ウェイン・ショーターのソプラノ・サックス、切れ味鋭く吹いています。そしてベース、ドラム、シンセの3者一体のプレイからテーマへ戻る。
youtube.com/watch?v=U7_vNpVXubA

3曲目もザヴィヌル作曲〈ジブラルタル〉、ソプラノ・サックスのイントロから入り、テーマからはザヴィヌル中心に流れていき、シンセサイザーを多重録音しているように思われる。途中ショーターのソプラノ・サックスが低い音で太くていい音色ですが、非常に短いソロです。この後、各楽器入り乱れての演奏に、同じメロディを繰り返ししたり、ショーターは自身独特のフレーズを使ったプレイなどで、盛り上がって演奏が終わる。


4曲目の〈優雅な人々〉は、ウェイン・ショーターの作曲。ベース、ドラム、パーカッション、シンセサイザーなどの演奏で始まるが、途中ザヴィヌルがピアノの演奏も入れる。続いてショーターのテナー・サックスが力強い演奏を延々と繰り広げていき、大きく存在感を示した。又バックのラテン・パーカッションがいいプレイをして盛り上げています。
youtube.com/watch?v=ThF63iql478

7曲目〈ヘランドヌ〉は、ベースのアルフォンソ・ジョンソンの作曲。リズム隊をバックに、ショーターのテナー・サックスが魅力的なテーマ・メロディを奏でる。ソロに入ると、一転リズム激しくなり、ここからはジョー・ザヴィヌルの世界、躍動するリズムに、多重録音のシンセサイザーを加え、ザヴィヌルが多種多彩の音を駆使してガンガン弾きまくる。ジョンソンのベースも迫力のある演奏を展開している。ショーターのテナー・サックスは最初と最後のテーマ演奏にとどまる。
youtube.com/watch?v=eCQ89diiq5Q

ブラック・マーケットの商品詳細ページ
  録音1975年12月,1976年1月
  1. Black Market 6:30
  2. Cannon Ball 4:40
  3. Gibraltar 7:49
  4. Elegant People 5:03
  5. Three Clowns 3:27
  6. Barbary Coast 3:10
  7. Herandnu 6:38


  -パーソネル-
  ジョー・ザヴィヌル p, elp, syn
  ウェイン・ショーター ss, ts, lyricon
  アルフォンソ・ジョンソン elb
  ジャコ・パストリアス elb (on 2, 6)
  ナラダ・マイケル・ウォルデン ds
  (on 1, 2)
  チェスター・トンプソン ds (on 3, 7)
  ドン・アライアスperc, conga (on 1, 6)
  アレハンドロ・アクーニヤ perc,
  conga (on 2 to 5, 7)