ワインライト / グローバー・ワシントンJr. |
![]() Winelight |
グローバー・ワシントンJr.は、プロデューサーでありCTIレコードのクリード・テイラーに見出され、1971年に初リーダー作「インナー・シティ・ブルース」を発表。そして、74年録音「ミスター・マジック」や75年録音「フィール・ソ・グッド」などのヒット作を生み出している。 79年にエレクトラ・レコードに移籍。グローバーの名前を決定的にした80年のスーパー・ヒット、これがエレクトラ第2弾の本作である。グローバーの最高傑作と評されるこの作品は、魅力的な曲ばかり並び、気楽に聴くことのできる心地よいメロディが溢れてます。 1曲目のタイトル曲〈ワインライト〉は、ゆったりとしたテンポで、ギターとベースのイントロから、グローバーのアルト・サックスが、やや抑制された甘い音色でテーマを奏でる。ソロに入ると、リズムが変わり、マーカス・ミラーのスラップベースとエリック・ゲイルの歯切れのいいギターがユニゾン的に演奏、グローバーの歌心溢れるプレイが延々と続き、そして、ドラムのスティーヴ・ガッド、キーボードのリチャード・ティー、タンブリンのラルフ・マクドナルドなどのミュージシャン達と一体となって心地良いサウンドを生み出している。 3曲目〈イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ〉は、グローバーのソプラノ・サックスの親しみやすいテーマで始まり、ソロはミディアム・テンポで、グローバーのソプラノ・サックスは魅力的なかすれた音色も混ぜながら滑らかで、比較的明るい雰囲気を醸し出している。エレクトリック・ピアノのティー、ギターのゲイル、ドラムのガッド等が、ここでもしっかりサポートしています。 youtube.com/watch?v=XLyTpa1Svvw 4曲目〈テイク・ミー・ゼア〉は、グローバーの作曲。柔らかな雰囲気でボサノバ調の非常にゆったりとした曲で、徐々にテンポが上がってそれとともにグローバーのテナー・サックスがサンバ風に盛り上がり、豪快に吹きまくっています。又マクドナルドのパーカッションが絶妙の味わいを加えています。終りのテーマのあと、グローバーが軽快なリズムに乗って気持ちよさそうに演奏しています。 youtube.com/watch?v=rNylH9pAT84 5曲目〈クリスタルの恋人たち〉は、全米2位まで行った大ヒット曲。イントロのドラムとキーボードの透明感溢れる雰囲気に、ボーカルのビル・ウィザースが入り、この曲に合った歌いっぷりです。ソロは女性コーラス、パーカッションなどをバックに、ロバート・グリーニッジのスチールドラムが、柔らかい金属音を鳴り響かせるソロで盛り上げ、続くテナー・サックスのグローバーが暖かみのある歌い上げを展開している。そしてテーマに戻り、ウィザースが、女性コーラスが、パーカッション、グローバーと一体となったサウンドで締めている。 youtube.com/watch?v=gelwwYuYGn0 ワインライトの商品詳細ページ |
録音 1980年6月,7月 1. Winelight 7:32 2. Let It Flow 5:52 3. In The Name Of Love 5:26 4. Take Me There 6:16 5. Just The Two Of Us 7:23 6. Make Me A Memory 6:32 -パーソネル- グローバー・ワシントンJr. ss, as, ts ラルフ・マクドナルド perc, conga,syndrums エリック・ゲイル g リチャード・ティー elp ポール・グリフィン elp, clavinet マーカス・ミラー b スティーヴ・ガッド ds エド・ウォルシュ syn レイモンド・チュー clavinet (on 1) ビル・イートン syn (on 5) ビル・ウィザース vo (on 5) ロバート・グリーニッジ steeldrums others vocals (background) |