JOHNNY GRIFFIN




1928.4.24 - 2008.7.25


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イリノイ州シカゴ出身。小柄で豪快な演奏をするので、“リトル・ジャイアント”と呼ばれる。1950年代を代表するハード・バッパー。

1940年代中期以降、ライオネル・ハンプトン楽団やR&Bバンドなどで活動し、1950年代半ばからは、セロニアス・モンクやアート・ブレイキーらと共演して典型的なハード・バップ・テナーとして確立する。グリフィンの魅力は、一にも二にも、テナーという楽器を自在に吹きこなす力量の見事さである。スロー・テンポの曲で見せるブルージーな感覚の妙、一転して、リズミックな曲のノリの良さ、アレンジものに対する対応の柔軟性、そして、濁りのない澄んだ音色のままテンションを上げていく極め付きのワザがある。

ジョニー・グリフィンは1956年から1957年にかけて、ブルーノートに3枚、この後1960年代前半にかけて、リバーサイドに10枚のリーダー・アルバムを吹込んでいる。その中で、ピアノ・トリオをバックにしたワン・ホーン・カルテットに、優れた作品が揃っている。1963年に渡欧したグリフィンは、ヨーロッパを縦横無尽に駆け回り、演奏活動を行っていた。近年、ヨーロッパとアメリカを往復して演奏していたが、2008年7月25日グリフィンは南フランス、アバイルリムザンで他界、享年80歳。

代表作 : イントロデューシング・ジョニー・グリフィンザ・リトル・ジャイアントザ・ケリー・ダンサーズ